QRコード®(Quick Responseコード)は、1994年に株式会社デンソーウェーブで開発されたマトリックス式2次元シンボルです。クイックレスポンスと言う名前のとおり高速読み取りを重視したシンボルです。
シンボルの3箇所のコーナーに大きなセルとそれを囲む正方形のファインダパターン(切り出しシンボル)を配置することにより、シンボルの切り出しと原点検知、シンボルサイズ検知、そして、傾き検知を高速で行えるようにしています。その読取速度は、従来のシンボルが200~500mSの時間を要していたのに対し、QRコードでは、英数字100文字以下のデータであれば、僅か32mSで読み取る事ができます。
QRコードには下記の種類があります。
なお、バージョンとはQRコードの大きさを表し、データ量が増えるとバージョンが大きくなります(サイズも大きくなります)。
バージョン1は21×21セル(マイクロQRは11×11セル)で構成され、ひとつバージョンが上がると、4セル(マイクロQRは2セル)ずつ大きくなります。
モデル1は、最初にQRコード化されたもので、バージョンは1から14 (73×73セル)で数字1167字まで扱うことができます。
4セル分のクワイエットゾーン(2次元コードシンボルのまわりにある空白の部分)が必要です。
モデル2は、モデル1を改良し、バージョンは1から40 (177×177セル)で数字7089字まで扱うことができます。
現在、使用されているQRコードは一般的にはモデル2を指します。
4セル分のクワイエットゾーン(2次元コードシンボルのまわりにある空白の部分)が必要です。
QRコードのファインダパターン(切り出しシンボル)を1つにして印字面積効率を向上したコードです。最小バージョンは11×11セル(バージョン1)であり、13×13セル(バージョン2)、15×15セル(バージョン3)、最大バージョンは17x17セル(バージョン4)の4バージョンのみで、数字35字まで扱うことができます。なお、2セル分のクワイエットゾーン(2次元コードシンボルのまわりにある空白の部分)が必要です。
詳細については、株式会社デンソーウェーブのホームページを参照ください。
「QRコードよりたくさんの情報を、さらに小さなスペースに印字したい」「長方形のスペースに印字したい」をから生まれた新しいQRコードです。従来のQRコードと同じサイズで、さらにたくさんの情報を格納可能で、同じ情報であればより小さなスペースに印字できます。また、正方形・長方形も可能なので、バーコードが印字されていたスペースや円筒状の製品への印字が可能です。さらに、裏表反転・白黒反転・ドットパターン(ダイレクトパーツマーキング)で印字も可能です。理論上の最大バージョンは61 (422x422セル)で約4万桁まで扱うことができます。
詳細については、株式会社デンソーウェーブのホームページを参照ください。
データの読み取り制限機能、つまり、ひとつのコードに「公開」と「非公開」の2種類のデータを格納できる新しいQRコードです。SQRC対応のプリンタ・マーカなどで印刷し、対応スキャナで読み取ることで容易に個人情報や企業内情報等の非公開情報をコード化し、利用することができます。 見た目は通常のQRコードと変わりありません。
詳細については、株式会社デンソーウェーブのホームページを参照ください。
コード内に自由に使えるキャンバス領域を持ったQRコードです。キャンバス部分に文字や画像を入れられるので、販売促進ツールや真贋判定コードとしてなど、様々な用途に利用できます。
詳細については、株式会社デンソーウェーブのホームページをご参照ください。
出典:株式会社デンソーウェーブ https://www.denso-wave.com/ja/adcd/fundamental/barcode/barcode/
出典:株式会社キーエンス よくわかる2次元コードの基本 Vol.1
出典:新改定版 知っておきたいバーコードの知識 第7版
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