バーコードシンボルのコントラスト(暗い部分:黒色と明るい部分:白色の明度の差)は、読取率に大きく影響します。
このコントラストの定義の方法にPCS値とMRD値があります。
PCS値とはPrint Contrast Signalの略で、シンボルのコントラストを表わし次の計算式によって求められる値です。
RL-RD
PCS値=―――――――― X 100(%)
RL
RL=スペースの反射率
RD=バーの反射率
ANSI(米国国家規格協会)では、このPCS値は75%以上であることを要求しており、スペース反射率RLも次のように規定しています。
RLmin≧50%(X<0.51mm)
RLmin≧25%(X<0.51mm)
RLminスペースの最小反射率
X=スペースの最小幅
PCS値によく似た表現として反射率比があります。
反射率比は、バーの反射率(RD)に対するスペースの反射率(RL)で、次の計算式によって求められ、 ANSIでは、この値が4以上であることを要求しています。
RL
反射率比――― ≧4
RD
一方、MRDとはMinimum Reflectance Differenceの略でバー(黒色)とスペース(白色)の反射率の差のことです。MRDは次の計算式で求められる値です。
MRD=RLmin-RDmax
RLmin=スペースの最小反射率
RDmax=バーの最大反射率
AIMでは、このMRDはエレメントの幅により次のように規定しています。
MRD≧3.75%(X<1.02mm)
MRD≧20%(X≧1.02mm)
また、スペースの最小反射率RLminとバーの最大反射率RDmaxについても次のように規定しています。
RLmin≧25%
RDmax≧30%
反射率は、色つまり波長によって異なります。したがって、規格で規定している反射率はHe-Neレーザの波長と同じ赤色の633mmで計測した値としています。 そこで、He-Neレーザ以外の光源、たとえば半導体レーザやLEDは、633mmより長い波長であるので、上記の規定を満足する反射率でも読取不能にな る場合があります。
したがって、コントラストは十分に高くなるようプリントの品質管理を心がける必要があります。
第1図:バーコードリーダの出力波形
出典:知っておきたいバーコード・二次元コードの知識(第5版)
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