集合包装用商品コードは、JANコードと同じように国際的に使われている商品を識別するためのコードです。
JANコードが消費者購入単位に設定されるのに対して、集合包装用商品コードは企業間の取引単位である集合包装(ケース、ボール、パレットなど)に対し設定されます。主に受発注や納品、入出荷、仕分け、棚卸管理等において集合包装の商品識別コードとして使われます。国際標準ではGTIN-14と呼ばれます。
集合包装とは同一商品が複数入った段ボールなどの外箱や内箱のことをさします。集合包装用商品コードはスキャナで読み取るために段ボールなどの集合包装にITFシンボルという縞模様により印刷します。
ITFとはInter - Leaved(さし挟んだ)Two of Five(5本のバーのうち2本のバーが太いという意味)の略称です。
一般に集合包装用の包材は段ボール等、バーコード印刷の精度を確保しにくい材料が使われる場合が多いため、印刷精度がJANシンボルなどに比べると比較的緩やかであるITFシンボルが採用されています。
ITFシンボルは、集合包装用商品コード以外にも、JANコードが付番されている取引単位(この取引単位は集合包装用商品コードによる荷姿階層識別を必要としていない)を企業間取引の物流上でバーコードシンボルにより印刷表示する場合に使われます。この場合、JANコードの前に"0"をつけ、14桁としてITFシンボルに表現します。
集合包装用商品コードの先頭の1桁目はインジケータと呼ばれ、"1"~"8"の8通りあります。このインジケータにより集合包装の荷姿や入数違い、販売促進の単位を分けることになります。このインジケータの後には集合包装に内包される個装(単品)のJANコードの先頭12桁が表記されます。最後の1桁がチェックデジットで、合計14桁になります。このチェックデジットは、集合包装に入っている個装(単品)のJANコードのチェックデジットとは異なりますので、再計算して求めます。
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